2、3年ほど前から耳にする機会が増えた「Fintech(フィンテック)」という言葉。
耳にする機会が増えたとはいえ、まだまだ馴染みが薄いと思う人も多い言葉です。
というわけで、本日のビットコインカフェは今をときめく(?)「Fintech」について。
Fintechとはどういうものか、なぜ近年注目を集めているのかを紐解いていきます。
▼フィンテックの語源
フィンテックという言葉は造語です。
ファイナンス(Finance)+テクノロジー(Technology)=フィンテック(Fintech)
金融とIT技術のコラボレーションといったイメージを持っていただければと思います。
日本語で言い換えると「金融IT」や「金融テクノロジー」という表現になりますが、
Fintechは世界中で使われる言葉なので、日本でもフィンテックという言葉を使用するようになりました。
▼フィンテックとは
端的に言うと、お金に関する様々な課題をIT技術で解決したり、
新たにサービスや価値を生み出していくことです。
詳しくはこちら >> Fintech-wikipedeia
ネットショッピングの支払いや銀行口座への送金を例にお話しします。
お店に行かずともその場でワンクリックで購入ができ、配送もしてくれるネットショッピング。
日常的に活用しているという人も多いと思います。
ネットショッピングの支払い方法は、クレジットカードや銀行振込などがあります。
銀行振込の場合、土日や深夜などに銀行の営業時間外に振込をしても、入金が反映されるのは翌営業日になってから。長期休暇などで入金の反映が遅くなり、なかなか商品の発送がされないなど、不便なことも多々あります。
送金についても同様で、例えば海外送金をしようとすると、営業時間の問題はもちろん、
日本円を送金先の国の外貨に替える必要があります。
日本の銀行と海外の銀行を経由しなければいならない手間や時間、両替の手数料などがかかります。
お金の動きを24時間年中無休で利用できるサービスがあれば、いつでもどこでも買い物や送金ができるのに、と感じたことがある人はたくさんいると思います。
日本ではクレジットカード利用の普及などもあり、お金の利用は恵まれた環境にありますが、
東アジアやアフリカなどでは、未だに現金の交換や小切手の利用など、不便な点が多くあります。
24時間年中無休でお金を動かせるサービスが世界共通で利用出来れば、日常生活はもちろん、ビジネス面においても、海外展開などの可能性が大いに広がり、画期的かつ魅了的なサービスになります。
決済や送金だけでなく、例えば会計管理を無料で簡単に出来るサービスなど、
お金に関する様々な課題を解決し、新たな価値を生み出すこと。
それが金融と技術の融合、フィンテックです。
▼BRICs諸国の成長は○○の普及が鍵?
BRICsは、2000年代以降著しい経済発展を遂げている国、ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字を取り作られた言葉です。
※BRICs4ヶ国に南アフリカ共和国を加えた5ヶ国は、BRICSと呼ばれます。
(BRICsの小文字のsは複数系)
この言葉を広めた投資銀行ゴールドマンサックスのジム・オニール氏は、「統計上のデータで携帯電話の普及を1パーセント加速させれば、その国の成長率を0.2パーセント押し上げる効果があると実証済みである」など、BRICs諸国が成長するのには経済的な合理性が必要だと主張しています。
携帯電話が普及する以前は、待ち合わせの時間に遅れる場合でも連絡ができませんでした。
もしその話が1億円の商談だった場合、遅刻が原因で商談ができず、大きな損害になってしまう可能性もありますし、再度商談のアポイントを取るなど、合理的ではありませんよね。
今は携帯電話で簡単に連絡を取ることができる時代です。
遅刻などが原因で経済活動が停滞するといったリスクは低くなり、携帯電話の普及は経済活動が上伸する、引いては国の活力が伸びることに繋がるといえます。
▼政府も支援するフィンテックの将来
先ほどの携帯電話の普及をフィンテックの普及に置き換えてみます。
日本国内は土日や深夜にビジネスをする可能性は高くなく、人の活動時間が制約をされますが、世界を股にかけたビジネスの場合、活動時間にはばらつきがあります。
商談が成立し、お金の移動、決済を瞬時に済ませることができれば、時間や手間の節約になります。
加えて手数料などのコストも抑えることができれば、より活発な経済活動が期待できます。
現在日本政府は、銀行法の改正や仮想通貨の消費税明確化に動くなど、フィンテックの促進に非常に力を入れており、国内でのフィンテック普及は益々進んでいくと予想されます。
そう遠くない将来、携帯電話のように、私たちの生活の必需品になるかもしれません。
coincheckもフィンテック企業。
益々精進してまいりますので、今後とも宜しくお願い致します。
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