日本国内のBitcoin最新ニュース ~ビットコインカフェ~

Bitcoinは日本国内でも着実に注目度を高めています。
coincheckでも先日リリースを発表した「coincheckでんき」は、2日間で100人以上の方から事前登録をいただきました。
これまでのビットコインカフェでもいくつか紹介してきましたが、
Bitcoinのサービスや技術活用は他にも様々な企業が進めています。
国内のメガバンクが独自のコインを開発したり、ブロックチェーン技術の実証実験を始めたり。
というわけで、本日のビットコインカフェは「2016年9月のBitcoin国内最新事情」について。

▼金融取引にBitcoinが活用される

Bitcoinは、金融取引にも活用が検討されています。
損保ジャパン日本興亜HDが、ブロックチェーンを活用して「デリバティブ取引の効率化」を進めると発表しました。
デリバティブは「金融派生商品」と呼ばれ、先物やオプションといったリスクを抑えるための商品が含まれます。
リスク低減のために複数の取引を組み合わせるなどした結果、複雑な商品になってしまうという傾向があります。
その複雑さゆえに、投機の対象となることも少なくなく、デリバティブはハイリスクだと考える人もいます。
しかし、デリバティブは正しく活用すればリスク低減につなげられる貴重な商品です。
契約内容が複雑になりがちなデリバティブについて、複数人で情報共有する際、Bitcoin取引に用いられているブロックチェーンを活用すれば、迅速に情報を共有することができます。
また、デリバティブ取引に基づく補償金の支払いも自動化を進められる可能性があり、大幅なコスト削減につながります。
損保ジャパン日本興亜HDはこうしたメリットに期待し、デリバティブ取引にブロックチェーンを活用する検証実験を始めています。
ブロックチェーンはビットコインの基幹技術であり、今後、デリバティブのみならずその他の金融取引や医療分野などでも活用が進む可能性がありますね。
参照:損保ジャパン日本興亜、ブロックチェーンでデリバティブの効率化狙う

▼ブロックチェーン技術自体も進歩

ブロックチェーンはビットコイン取引以外にも応用が進められており、ブロックチェーン技術自体も進歩を続けています。
その一例が、cosmosです。ブロックチェーンにはビットコインのほかに、イーサリアムなど様々な種類があります。
ビットコイン以外の仮想通貨を総称してアルトコインと呼びます。
こうした複数のブロックチェーンを連結するのにcosmosが用いられます。
ではcosmosとはどのような仕組みなのでしょうか。
cosmosにはHubとZoneの2つの役割があり、Hubは複数のブロックチェーンと同期し情報収集を行います。
収集された情報をもとに、Zoneが別のブロックチェーンに情報を送信します。
こうすることで、異なるブロックチェーン間で情報のやり取りが可能になるのです。
複数のブロックチェーンをつなぐことができれば、決済の利便性がより高まります。
ただし、1つのブロックチェーンが攻撃され、その影響がほかのブロックチェーンにまで広がってしまうというリスクもあります。
まるで鉄道で直通運転を行うと乗客の利便性が高まる一方で、遅延が広がりやすくなるかのようですね。
課題を乗り越えながら、さらにブロックチェーン技術が進歩し、より便利な技術として社会に広く普及することが期待されます。
参照:ブロックチェーンをすべて繋げる「Cosmos」
 
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