中国の人民元が世界で5番目となる基軸通貨に!ビットコインは6番目になれるのか? ~ビットコインカフェ~

10月1日、中国の人民元(RMB)がSDRに加入し、世界で5番目となる基軸通貨となりました。
基軸通貨とは一体何なのか、基軸通貨になるための基準、
そして、ビットコインが6番目の基軸通貨となる可能性はあるのかを考えます。
 

基軸通貨とは?

基軸通貨は、国際通貨基金のSDR(国際標準資産)にある通貨のことを指します。
このSDRは1969年にIMFによって準備資産として定められ、当時は、既存の準備資産(米ドルと金)が不足していたため、世界貿易拡大のためにSDRが作られたとされています。
米ドル、ユーロ、日本円、ポンド、そして、10月1日から人民元が加わり、これらの通貨が今のSDRを作っています。
各通貨の比重は以下の通りです。
米ドル:41.73%
ユーロ:30.93%
RMB:10.92%
日本円:8.33%
英ポンド:8.09%
参照:特別引出権 (SDR)
 

人民元がどうやって基軸通貨になったか

SDRの通貨は5年に一度、IMFによって審査を受けます。
その基準となるのが、国際的な取引および世界の金融システムにおいての通貨の相対的な重要性です。
もしIMFが国際的な取引で頻繁に使われている通貨だと認識すれば、その通貨をSDRに加える可能性があります。
ある特定の通貨を審査するにあたり、使われるベンチマークは様々。
その通貨が他の国の準備金として使われているか、為替取引の量、その通貨が使われている負債などが例に挙げられます。
国際的経済において、中国の重要性と人民元を使った取引が増し、
2015年11月に終了した直近の見直しで、2016年10月1日より人民元がSDRに加わることが決定しました。
 

ビットコインはSDRに加入されるか?

ビットコインがSDRに加入する可能性は、極めて低いと言われています。
仮にビットコインでの取引が世界中で主流になっても、大半の世界的経済はビットコインの加入を支援するのが難しい状況です。
それに加えて、ビットコインの流通には上限(2,100万枚)があり、IMFは国際的な取引量の成長を支えることができる通貨を欲していることから、SDRへの加入は不向きとされています。
参照: https://cointelegraph.com/news/yuan-becomes-worlds-fifth-reserve-currency-can-bitcoin-be-sixth