ソーシャルメディアは私達の生活の中で重大な役割を果たすものになりました。
そして、実はビットコインをはじめとする”仮想通貨”に対しても、重要な役割を持っているのです。
ビットコインの価値は、インターネット上で私達がそれをどう見越すかによって決まります。
Facebook、Twitter、オンライン掲示板などのソーシャルメディアが、この価値観を更に増していきました。
▼ビットコインの始まりの場はソーシャルメディア
ビットコインが登場した当時、IRC、メーリングリストやBitcointalk.orgなどのオンライン掲示板を通じて話し合っていました。
ビットコインの発信者であるサトシ ナカモトは、掲示板などを通じてビットコインを広め、どういう風にネットワーク管理をしたらいいかなどの話し合いをしました。
このようなソーシャルメディアサイトこそが、ビットコインの始まりの場とも言えます。
ビットコインで最初の「販売」が行われたのは、掲示板を通じ、10,000BTCで2つのピザを買ったときです。
このような掲示板上でのビットコインを使ったやり取りが、新しいアイディアや技術の進歩に役立ったと言われています。
コンピューター活動形が集う場所は他にもありました。
Cypherpunks Mailing Listと呼ばれる、いわばコンピューター活動家たちのリストです。
1992年に作られたこのリストは、コンピューターサイエンス、暗号化の手法、ソフトウェアの使用体験などについてメンバーたちが語り合える場所になっていて、1997年には加入者が2000人を超え、頻繁にリストを確認したり、様々なアイディアについて議論が交わされていました。
▼仮想通貨の開発もソーシャルメディアに影響される
現在、ビットコインの目まぐるしい成長は多数のソーシャルメディアサイト上で確認することができます。
FacebookやTwitterなどを使って、仮想通貨について語ることはもちろん、重大な発表や討論もこのような場所で行われています。
そのことにより、仮想通貨の価値そのものが目立つようになってきていると言っても過言ではありません。
開発チームや仮想通貨のプロジェクトでさえソーシャルメディアに基づいて動いています。
アルトコインの開発チーム、ビットコインビジネスや報道機関なども、SlackやTelegramと言ったソーシャルメディアサービスを使って運営しています。
たくさんの暗号化されたワークグループがホラクラシー型の環境で運営しているので、ビジネスのあり方にも変化をもたらしています。
Redditはかなり前から仮想通貨を知る人々の大きな集い場所。
サブ・レディット(subreddit)と呼ばれるページを見ることにより、ユーザーは毎日仮想通貨やブロックチェーンに関するニュースを知ることができます。
普通の最新ニュースに加えて、特定のニュースや業界に関する最新情報を毎日見ることができるので、Redditで人気を得たニュースは、しばしば他のソーシャルメディアで共有されることも多いと言われます。
▼新たな価値観を与えあう存在
情報を拡散することによって、ビットコインの価値に対する新たな推測や疑問が湧いてきます。
様々なソーシャルメディアで広まることで、ビジネスマーケットにも影響が及びます。
例えば、為替がハッキングされたニュースなどは、取引市場でのビットコインの価値を低めてしまい、逆に、いいニュースが広まると突然ビットコインの値段が上がることもあります。
ブロックチェーンベースのSteemit、Synereoや、近日公開されるYours Networkなど、最近では仮想通貨の使用を広める目的のソーシャルメディアアプリなども開発されています。
ソーシャルメディア・ネットワークは、仮想通貨業界に様々な新しい価値を与えてくれます。
ブロックチェーン技術と仮想通貨は、常に交差するイノベーション。
オンラインサービスは、仮想通貨の第一印象を決め、初期の価値観を見出し、そして環境そのものを力づけてきました。
ブロックチェーン技術がソーシャルメディアのあり方をいい方向に変えていく日もそう遠くはないかもしれません。
元記事: https://news.bitcoin.com/social-media-role-cryptocurrency-world/