▼アメリカの大手EC企業が先進的の取り組みとは?
アメリカの大手EC企業「オーバーストック」。
企業名は、余剰在庫(オーバーストック)を安値で販売することに由来しています。
米企業ながら、日本向けの発送も行っているようで、アメリカの格安商品を個人輸入することもできます。
そんなオーバーストックですが、このたび先進的な取り組みを行うことになった模様です。
▼ブロックチェーン上で株を売り出す意義とは?
オーバーストックの先進的取り組みとは、ブロックチェーン上での株式売り出しです。
子会社がブロックチェーン取引所を開発している関係で、ブロックチェーン上での売り出しを行います。
仮想通貨は新手の決済手段として注目を集めています。
とりわけ、24時間365日手軽に注文できるECビジネスでは、決済手段の利便性が強く求められるだけに、仮想通貨への期待は大きいです。
オーバーストックとしては、自社が進んでブロックチェーン活用を進めることで、将来的にビットコインをはじめとする仮想通貨による決済を増やしたいと考えているようですね。
ブロックチェーンで株式を売り出せば、取引履歴を安全に保管しやすくなるメリットもあります。
すでに重要文書をブロックチェーン上で管理する方針を示している政府もあるくらいですから、安全性の高さが認められていることがわかります。
▼ブロックチェーン公募(BPO)も予定
オーバーストックは、3月の時点でブロックチェーン公募(BPO)を行う方針を示していました。
株式を新規上場する際には、多くの投資家に注目してもらうことが大切です。
ブロックチェーンの安全性が広く浸透すれば、通常のIPOよりもBPOの方が高く評価される時代が来るかもしれませんね。
日本ではIPO投資の人気が着実に高まってきています。
しかし、大型IPOであった郵政3社は、上場後こそ良好な値動きを見せたものの、その後株価は低迷しています。
せっかくIPOに関心を持ったにもかかわらず、損失が出たことで興味を失ってしまった投資家も少なくないと考えられます。
IPOが日本で絶大な人気にまでならない理由には、新興株を不安視する目線が挙げられます。
取引行為自体の安全性は、新興株でも大型主力株でも変わらないのですが、マイナスイメージを持つ人がいるのは確かです。
ブロックチェーン技術を用いたIPOができれば、不安を抱えがちな投資家からも資金を集めやすくなるかもしれませんね。