【Ethereum4度目のハードフォーク】2016/11/23にハードフォーク実行!~ビットコインニュース~

日本時間の2016年11月23日(水)、4回目となるEtherumのハードフォークが実行されます。
coincheckでは、ハードフォークの開始前後から一時的にEthereumの入出金機能を停止します。
※売買機能はご利用いただけます。

▼ハードフォーク実行日時

2,675,000ブロックでハードフォークを実行します。
2016年11月22日(火)15:00〜16:00(UTC)で発生します。
※日本時間では2016年11月22日(火)の深夜、24:00〜25:00となります。
ブロック数の確認はこちら:https://fork.codetract.io/

▼ハードフォークの背景

9月、10月とEthereumネットワークに対して行われたDoS攻撃に対してのハードフォークです。
以前のハードフォークはネットワークの機能の改善を目的として行われましたが、
今回のハードフォークでは、将来のネットワーク攻撃を防止するためのOP CODEの価格設定の強化、ブロックチェーン状態の「デバッグ」の有効化、リプレイ攻撃の防御機能の追加などが行われます。

▼ハードフォークでの変更点

Ethereum Improvement Proposals(EIP)では、
このハードフォークで実装されるプロトコルの変更について説明しています。
EIP 155:リプレイ攻撃からの保護
あるEthereumチェーンからのトランザクションがmain以外のチェーンに再ブロードキャストされることを防ぎます。
※EIP 155は下位互換性があり、 “pre-Spurious-Dragon”形式で生成されたトランザクションは受け入れられます。
ただし、リプレイ攻撃から保護されるためには、EIP 155を実装するウォレットソリューションを使用する必要があります。
この下位互換性は、EIP 155を実装していない別のEthereumベースのブロックチェーン(Ethereum Classicなど)から作成されたトランザクションも、メインのEthereumチェーンで再生できることを意味します。
EIP 160:コストの増加
プログラム実行の命令はOPコードという形で定義され、「幾つかの命令をそれぞれを実行すると幾ら」という価格がつきます。
その価格を調整し、ネットワークの遅延を防ぎます。
EIP 161:状態のクリア
前回のDoS攻撃で、一部の命令が安い手数料で実行されたにも関わらず、実行時にコンピュータリソースがかかりすぎ、
安い手数料で動くプログラムが大量に命令され、Ethereumネットワークが遅延するという影響を受けました。
このDoS攻撃で作られたプログラムを削除し、ネットワークの改善を測ります。
EIP 170:contract codeサイズ制限
ブロックチェーン上の契約が持つことができるコード(contract code)のサイズを変更します。
コードサイズを現在よりも大きい24576バイトに設定し、 一定のgasコストで大量のアカウントコードに繰り返しアクセスする攻撃を防止します。

▼ハードフォーク実行中の注意点

coincheckでは、ハードフォーク開始前後、一時的に入出金をストップさせていただきます。
※売買取引はハードフォーク中も通常通りに行うことが出来ます。
ハードフォーク終了後、ネットワークが安定しましたら入出金を再開いたします。
再開しましたらサイト上でお知らせします。
Ethereum公式:https://blog.ethereum.org/2016/11/18/hard-fork-no-4-spurious-dragon/