イーサリアム販売所のリリースよって、数々のメディアに取り上げていただきました!また、多くのユーザー様にご利用いただいております!ありがとうございます!
今回は、番外編ということで、イーサリアムについてご説明させていただきます!
先日のイーサリアムリリースの際のブログにもご紹介いたように、日本ではそこまで注目を集めていないようですが、世界的に見ると、イーサリウムの注目はビットコインをはるかに抜いているようです。
というのも、ビットコインは、ブロックチェーンの技術を使った仮想通貨ですが、イーサリアム自体は、仮想通貨ではなく、スマートコントラクトのプラットフォームです。
このイーサリアムの基軸となるのが、「イーサー」という仮想通貨になります。
▼なぜイーサリアムが世界で注目されているのか
昨年末、マイクロソフト社がイーサリアム基盤のブロックチェーンを導入しました。これがイーサリウムの火付け役となり、世界中でイーサリアムが注目されました。
マイクロソフトがイーサリアムを導入した背景は、イーサリアムを活用することでマイクロソフトは、ブロックチェーンテクノロジー導入のコストおさえることができ、容易にブロックチェーン基盤のアプリケーションを使えるようにするためです。
海外の大手ビットコイン運営所である「Bitcoin.com」の記事で、弊社COO大塚が語るように、ビットコインは「通貨」として注目されていますが、イーサリアムは「通貨」としてだけでなく、他のサービスでも活用されるプラットフォームとして注目されています。
世界的に注目されている理由は、そのプラットフォームにあります。スマートコントラクトのプラットフォームとは、どのようなものなのでしょうか。
▼スマートコントラクト(smart contract)
スマートコントラクトとは、「契約の自動化」です。直訳では、賢い契約となりますが、ビジネスロジックやあらゆる契約をコストが掛からず、また契約内容を実行させる点において、自動的に行えるため、「契約の自動化」と訳されています。
「契約の自動化」と言われて、想像がつかない方もいらっしゃると思います。
例えば、家を借りる時、賃貸契約を結ぶために不動産に行き、あらゆる契約を交わしてからやっと賃借権が得られます。その賃借権の契約がスマートコントラクトで行われたら一体どうなるでしょう。
Aさんは、マンションの一室を2年間の契約で借りたいと思っています。通常では、そのマンションの部屋の所有者あるいは管理者、不動産との間で契約が交わされます。
契約には敷金や仲介手数料など初期費用を支払ったり、住民票など書類、印鑑が必要になります。
スマートコントラクトで、契約を交わす場合は、このようになります。
まずAさんは、そのマンションの一室を2年間借りるという契約を、電子署名し、偽造できないかたちで、ブロックチェーンに書き込むことができます。その契約は、特別な認証機関なしに、ネットワーク参加者の全員がで管理することができるので、不動産との契約が必要なくなります。そして、その契約が正しいか、正しくないかは、ネットワーク参加者で明らかにできます。
そして、すべての契約はスクリプト化されているので、期日がきたらコンピュータが自動的に契約を執行するようにできます。契約期間が満期を迎えたら、自動的にAさんの賃借権はなくなります。
この例は賃借権を取り上げましたが、様々な取引などの契約を、何かしらの管理が不要で、コストが掛からず実現することはネット上では、今までできませんでした。しかし、今後はこの「スマートコントラクト」を使用することによって実現できる可能性が出てきます。
これはあくまでも例ですが、実際にイーサリアムを使ったアプリケーションが数多くリリースされています。
イーサリアムの公式HPをご覧になるとわかりますが、すでに約180種類のアプリケーションがリリースされています。
その中でも、イーサリアムのプラットフォームを活用し、注目されている未来予測市場「Augur」について詳しく説明したいと思います。
▼Augurについて
Augurは、日本版公式ホームページでもご確認いただけるように、予測市場をイーサリアムのプラットフォームを使用して運営しています。
予測市場とは、未来のイベントや、事象に対して参加者が本気の賭けをし、予測をする市場のことで、市場原理と集合知を活用した手法です。
例えば、「明日のビットコイン価格が上昇するか下降するか、当たった場合は100円もらえる」という権利を、50円で購入できる、というような仕組みとなっています。
本当に予測ができるのか?と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、賭ける人は、その予測に自信がある人が大半であるため、最も正確な予測が可能とされているのが、この予測市場です。また、賭けた人の評価も実際の結果によって判定されるため、嘘の賭けをする人は少なくなります。
多くの企業でこの「予測市場」が行われてきましたが、予測の記録や儲け、結果等に不正な行為などを防ぐ手段が今まではありませんでした。
しかし、Augurは、イーサリアム基盤のブロックチェーンを使用していることで、上記のような不正な行為を防ぐことができます。
「明日のビットコイン価格が上昇するか下降するか、当たった場合は100円もらえる」という権利の売買契約が記録されます。また、結果に関しても、みんなで管理しているため、その結果が正しいと保証ができます。
このAugurは、まだ違法な賭博としてみなされる可能性があるため、日本では実用化されていませんが、今後、活用が可能となれば、ありとあらゆる分野の予測市場が実現できると期待されています。
▼イーサリアム今後の展望
イーサリアムのプラットフォームである、「スマートコントラクト」を今後使用することによって、例えば賃借権のように、あらゆる分野の契約を自動化することが可能となるでしょう。資産取・金融の取引だけでなく、あらゆるビジネスロジック、様々な契約に対して、応用することが可能となっています。
長々とイーサリアムについて説明させていただきましたが、ご理解いただけたでしょうか。
coincheckでは、イーサリアムが仮想通貨分野だけでなく、あらゆる分野に大きな影響を与えるであろうと確信しているからこそ、イーサリアムの取り扱いを始めました。
イーサリアムのプラットフォーム基盤が今後、どのように発展していくのか、非常に楽しみです!
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